読み物

書籍紹介

2020年1月23日

國貞 克則 著
現場のドラッカー

 2020年をどんな年にするのか、いま現場では予算討議がおこなわれている。一人ひとりの職員が自分の組織と向き合い、その存在意義をどのように輝かせていくのかを議論すべき時だ。ピーター・ドラッカーは会社の使命、目的は「顧客の創造であり、満足を提供すること」と語った。ではどのように私たちの院所、事業所は患者・利用者と対峙しようとしているのか、「民医連で良かった」と感じていただくのか、予算討議を数字の行き来だけにしないための大切な視点だ。
 著者は「財務3表一体理解法」を生み出した國貞氏。困難な経済情勢の中で全職員の奮闘によってV字回復した企業の実践を詳細に報告する。社長はドラッカーの経営理論を駆使して経営再建にとりくむ。「売上第一主義」から「顧客第一主義」への転換を目標に掲げ、全職員が主体的にアイデアを出し合い、経営を自らの課題として受けとめ、奮闘していく姿が報告される。現場の変化は私たちの職場にも通じる。あらためて私たちは「何のために、誰のために」民医連の医療と介護を実践するのか、この原点を予算づくりに生かしたい。(德)【角川新書 990円+税】

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