読み物

書籍紹介

2020年5月21日

学校・病院で必ず役に立つLGBTサポートブック
はたさちこ 藤井ひろみ 桂木祥子 編著

 全日本民医連第44回総会方針で、「ジェンダー、外国人、LGBTなど多くの差別が存在する中、人権のアンテナを高く持ち、個人の尊厳を守る立場で医療・介護の実践をすすめていきましょう」と呼びかけています。では、具体的にはどうしたらいいのでしょうか。本書は、そのヒントを教えてくれます。
 日本では人口の5~8%の人がLGBTの人であるといわれています。でも、その存在に気づいていないことが多いのではないでしょうか。気づかないが故に、悪気のない言動で当事者を傷つけているかもしれません。本人に確認せず、保険証を見ただけで性別を決めつけていませんか。デイサービスの入浴はどうでしょうか。なぜ診療申込書には、男か女のどちらかしか記載できないのでしょうか。
 本書はLGBTに関する基本的な知識から始まり、病院や学校で配慮すべきこと、とりくむべきことを解説しています。LGBTの人も執筆に参加し、思いを書いています。性自認や性指向は、その人らしさの一部であり、アイデンティティを構成するものです。個人の尊厳を大切にする医療・介護を実践するのに役立つ一冊です。(吉)【保育社・2200円】

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