読み物

北の息吹

2026年4月9日

第310回 白いエゾシカ

第310回 白いエゾシカ

写真家 中島宏章

 白い鹿を見ると幸せになれる。縁起が良い。神の使いだとか、最近話題の白いエゾシカです。

 日本人は昔から白い生き物には神聖な雰囲気を感じ、それを神格化しています。確かに見た目は他のシカと異なり、神々しい佇まいを感じます。

 自然界では毛が白いと目立ってしまうため生き残れない事が多く、白いエゾシカに出会う確率は0・1%ともいわれます。ですから非常に珍しく、幸運のシンボルと言われる理由もわかります。

 でも、ちょっと待って?北海道だと真冬はむしろ白い方が目立たない。保護色になるから。そのとおり。ユキウサギも冬には毛が真っ白になって身を守ります。白いほうが生き残れる。

ちなみにアルビノといわれる個体は、メラニン色素が生まれつきないため目が赤いです。白い飼いウサギの目は赤いですよね。あれがアルビノです。目が黒い個体は、白化個体とか白変種といわれます。

読み物連載:北の息吹