読み物
書籍紹介
2026年10月23日
精神科医Tomy 著
『精神科医Tomyのほどほど力』
精神科医Tomy 著
『精神科医Tomyのほどほど力』
30代に精神科医としてクリニックを開業。全力投球して重度の不眠等で体調を崩した著者が、これまでの過程を受け入れ、「ほどほど力」でより楽しく過ごしてほしいと呼びかける一冊。
「ほどほど」というと、手抜きやラクをしているように感じるかもしれない。しかし、限界を超えずにエネルギーを適切なところに配分することが必要と説く。
こだわりが強く、完璧主義の人は白か黒かはっきりさせようとして自分を追いつめてしまうことがある。その状態のサインとして、①感情がネガティブになりやすい、②ぼーっとしたり物忘れをする、③体調の変化が出やすくなる、④睡眠・食欲が不安定になるという。その対策として、気になることを減らす精神的な余白と、やることを詰め過ぎない時間的な余白を作ることが有効となる。
「ほどほど力」の獲得には、自分のグレーゾーンを許容することが必要だ。こだわりを書き出し、優先順位をつけ、どちらが重要かを決めることでモヤモヤする気持ちを落ち着かせることができるという。
自分を知り、その上で環境を調整するのが「ほどほど力」という一文が印象に残った。昨今、経営状況が厳しく職員数も減る中、一人でやらなければならないことが増えている。自分自身を冷静に分析して、職場内でも対話をすすめ、問題を解決し、目の前の課題を一つずつ着実にすすめていきたい。(洋)【だいわ書房・880円】