現場から

看護の実践 可視化し共有

2017年6月22日

勤医協中央病院 看護部門会議

 勤医協中央病院は毎年5月に「看護部門会議」(全4回)を開催し、看護職員、介護福祉士、臨床心理士が自主的に参加。1年間の活動をふりかえり、方針を確認しています。今年は15~26日におこなわれ、対象の20部署で84%の職員(長期休職者、パート除く)が参加しました。(渋谷真樹・県連事務局)

 

手遅れ死事例を紹介
 全体に共有したいとりくみや活動をとりあげる「特別報告」をおこなっています。今回

は、「2016年経済的事由による手遅れ死亡事例」(医療福祉課・古田陽介課長)、「熊本震災支援の報告」(救急センター・尾崎朋子看護師)がおこなわれました。
 古田課

長は、年金支給開始とともに生活保護の廃止で無保険になり、受診をがまんして孤独

死寸前で発見され、入院から20日後に死亡した患者さんなどの事例を紹介。低年金では保険料を払えないた

め加入できないことや、「高い保険料を納めても、窓口負担が払えず受診できない」といった国民健康保険制度の問題点を指摘し、無低制度の対象基準を説明。対象になる患者さんを見逃さないよう呼びかけました。
 尾崎看護師は、昨年の熊本地震から3週間後に医療支援に入った経験を報告。「すぐ病院に避難してきたから家の中がどうなっているか心配だ」という患者さんや、車中泊しながら仕事を続けている地元の看護師の声を紹介し、「災害への備えがいかに大

切かを知った。熊本での経験を伝えて教訓にしていきたい」と話しました。

 

若い職員が発表
 この会議では1年間の実践を報告・総括し、今年度の目標や課題が20部署すべてから発表されます。発表者の多くは2~4年目の若い職員です。各部署で同僚や役職者の意見を聞きながら、何日もかけてスライドと原稿を準備して発表します。こうした経験が一人ひとりの職員の成長につながり、大勢の人の前で話すことで自信をつけることができるといいます。
 須田倫子総看護師長は「中央病院の看護部門は規模が大きく、他の部署が何をやっているか見えないことがあります。年に1度は各部署の奮闘を可視化し、共有することが大切です。職員も積極的に交流しようと参加しています。今後も大切な年中行事のひとつとしてとりくんでいきたい」と話します。

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