現場から

平和のために声あげて

2017年4月13日

勤医協歯科 法人設立10周年
平和活動交流集会で「体験」を共有

 勤医協歯科医療協会は2016年に法人設立10年を迎えました。これを記念して「平和体験ツアー」にとりくみ、歯科医師6人を含め、27人の職員が沖縄や広島などで開催された9つの行事に参加しました。3月23日には93人が参加するなか平和活動交流集会が開かれ、平和体験ツアーに参加した歯科医師が報告。「戦争する国づくり」に反対するとりくみが呼びかけられました。


 昨年10月に青森県三沢市でおこなわれた日本平和大会に参加した芳川英治歯科医師(ふしこ歯科)は、航空自衛隊三沢基地を視察して学んできたことを報告。三沢基地の騒音被害により移転せざるを得なくなった人々の悔しい思いを紹介しました。また、「思いやり予算」の異常性を描いたドキュメンタリー映画「ザ・思いやり」の上映とバクレー監督による講演がされた分科会で、監督が「アメリカ人の私から見てもおかしいのに日本人はなぜ分からないのか。知ってほしい」と話していたことを紹介。吉川医師は、「トランプ大統領が就任した今、沖縄の米軍基地がどうなっていくのか、バクレー監督はこの状況をどう考えているのだろうと想像を巡らせている」と話しました。
 福島被災地視察・支援連帯行動に参加した重吉真歯科医師(札幌歯科)は、帰還困難区域、家屋や瓦礫が放置されたまま広がる被災地や、川俣町の仮設住宅の様子を写真で報告。「ちょっとのつもりがもう6年。早く帰りたい」「原発の廃炉をすすめてほしい」という被災者や福島の医師の声を紹介しました。また、避難解除されても年間被曝基準値を超えているため被災者が戻ることができない実態を強調しました。
 沖縄辺野古連帯支援行動に参加した今上岳彦歯科医師(ふしこ歯科)は、展望台からみた普天間飛行場とその周辺に広がる住宅地の様子や戦跡を写真で紹介。船で海上から、滑走路建設工事が強行されている現場を沖縄防衛局に監視されながら視察したこと、名護市役所を表敬訪問し名護市長代理に激励のメッセージを渡したことを報告。「沖縄の人々が経験した歴史を風化させまいとする強い意思を感じた。基地問題だけでなく、改めて平和はどうあるべきかと考えるきっかけになった」と話しました。
 また、集会のはじめに沖縄県辺野古の米軍施設建設に反対する人々のたたかいを追ったドキュメンタリー映画「戦場ぬ止み」を視聴しました。米軍施設ゲート前やカヌーで必死に体を張って警備員や警察に抵抗する人々の姿に、ふしこ歯科の谷江泉子さんは、「子どもたちも必死に反対している姿をみて切ない気持ちになりました。もし自分があの場にいたら、抵抗している人たちと同じことができただろうかと考えさせられました」と感想を話しました。
 菅原健太副専務は、「平和は心で願っているだけではなく、声に出し、行動に移すことが必要です。綱領を胸に刻み、平和活動にとりくもう」と呼びかけました。

イベント・集会