現場から

利用者の思いに寄り添って

2019年2月28日

オホーツク勤医協
気になる事例 介護職員研修「報告会」

 21日、オホーツク勤医協で介護職員研修報告会がおこなわれ、実行委員含め22人が参加。デイサービス、グループホーム、看護小規模多機能の3年目までの職員14人が職場での「気になる事例」を報告しました。

 

入浴は恥ずかしい
 デイサービスくわの木の中村真理さんは、入浴に抵抗のある90代の女性利用者Aさんの事例を紹介。Aさんは羞恥心が強く、とくに男性職員の入浴介助を拒みます。今の業務体制では女性だけで介助することが難しいことから、「入浴しましょう」などの声かけを男性職員がすることからはじめて徐々に介助を増やすと、しだいに慣れてくれたといいます。中村さんは、Aさんの表情などを観察しながら、無理強いしないよう細心の注意を払っていることを報告しました。
 看護小規模多機能所長の来生裕子さんは、「異性が入浴介助することを『当たり前のこと』と思わず、ジレンマを感じていることが伝わった。今の気持ちをずっと大切にしてほしい」と感想をのべました。


安心感もてる居場所
 グループホームたんぽぽの板垣美抄穂さんは、おしゃべり好きでじっとしていられないBさん(80代)の事例を紹介。「ホームにはおしゃべり仲間がいなくて退屈」といい、職員と会話をし続けようとします。認知症もあり、じっとしていると孤立感や不安感が強くなります。娘さんとの関係が良くなく疎外感を感じていることもあるのでしょう。奉仕活動に生きがいを感じていたというBさんの性格を考慮して、「ここで生活していることがみんなの助けになっている」と感謝を伝えています。坂垣さんは「精神面や性格を考慮した環境をつくり、安心感をもって過ごせるように支援したい」と話します。


「どう接したら?」
 グループホームたんぽぽの村上鈴子さんは、一日中ホールを歩き回り、声をかけても伝わらない認知症のCさん(70代)の事例を紹介。他の利用者の部屋で便をしたり、トイレ介助しても便座に座らないなどの行動を繰り返すことから「つい、強い口調になってしまった」といいます。そのたびに「どう接していいか、何を求めているのか」と悩み、「座る」ではなく「しゃがむ」と言いかえるなど、Cさんが理解できる表現を探しました。何度も同じことを言われるとパニックになることもわかりました。「わかりやすく伝えることでスムーズに支援できるようになり、自分の一方的な思いで介護をするのはよくないと気づきました。『一人ひとりに寄り添った介護』を心がけていきたい」と話しました。
 参加者は「日々、目の前の業務に追われてしまいじっくり考えることが難しいので、利用者さんのことを考えるいい機会になった」「利用者との関わり方に悩んでいるのは自分だけではないと知り励みになった」と感想を寄せました。実行委員の勤医協デイサービス施設長・門脇広さんは「他事業所と交流する貴重な機会になりました。民医連の理念を学んで主体的に動けるよう、報告会を続けていきたい」と話しました。

 

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