現場から

入居者さんの様子を壁新聞に

2020年4月23日

十勝勤医協 ケアセンター白樺
面会できないご家族のために 職員が手作り

 高齢者が入居する介護施設では新型コロナウイルスに感染させないよう、さまざまな対策をしています。十勝勤医協ケアセンター白樺では、入居者さんのご家族の面会を制限していますが、壁新聞を作り、入居者さんの様子をご家族に知らせています。副施設長の野口寿恵さんがとりくみを紹介します。


 高齢者施設で職員が最も気をつけるのは、さまざまな病気で院内感染を発生させないということです。高齢者はウイルスに対する防御機能が低下しているだけでなく、施設で多くの高齢者が一緒に生活しているので、集団感染のリスクが高くなります。しかも新型コロナウイルスは、インフルエンザやノロウイルスと比較して危険性が高いといわれています。ケアセンター白樺として初めて、ご家族の「面会制限」をせざるを得ませんでした。


 面会制限を実施して1ヵ月が経ちました。ご家族と面会できずに寂しがる入所者さんもいます。ご家族も、「ご飯は食べているだろうか」「熱を出していないだろうか」などの心配が尽きません。ご家族が洗濯物を取り来たときなどに職員が「元気にしています」と伝えますが、会いたいという思いに応えきれないもどかしさを感じていました。
 職員会議で「ご家族が持ってきた手紙を読んだら入所者さんが涙ぐんでいた」「ご家族に入所者さんの様子を知ってもらう方法はないだろうか」と議論になり、認知症棟の壁新聞を1階に貼り出し、ご家族に見てもらうようにしました。
 これまでも認知症棟の職員は毎月壁新聞を作り、入所者さんの日常や行事の様子を写真などで知らせていました。今回、一般棟でも壁新聞を作って貼り出しました。入所者の笑顔の写真や職員の言葉を、ご家族が熱心に見入っています。
 新聞に載せられる人数は限られています。そこで、「全員の写真を撮ってアルバムを作ろう」と職員から提案があり、さっそく実施しました。
 「いい顔して笑っていますね」「元気そうで安心しました」など、ご家族のみなさんに喜ばれています。
 職員の知恵と工夫で感染症の発生を防ぎながら、入居者さんの生活の質を犠牲にせず、彩りある生活やご家族とのつながりを大切にして、面会制限を乗り切っていきたいです。

(野口寿恵・ケアセンター白樺)

介護地域・友の会