現場から
患者と医療人の視点を学ぶ
函館稜北病院 210人の高校生が「医療体験」
函館稜北病院 210人の高校生が「医療体験」
道南勤医協・函館稜北病院で夏休み中の高校生を対象にした「医療体験」が8月5日〜6日に開催され、のべ約300人(実人数210人)が参加。多職種の医療現場にふれ、職員が創意工夫したプログラムに取り組みました。(黒澤理穂・県連事務局)
高校生たちは、医師や看護師、薬剤師、リハビリ技士など複数の職種から希望に合わせて体験を選択。エコー(超音波検査)体験では、初期研修医の体に実際にプローブを当てて臓器を観察し、真剣な表情でモニターを見つめていました。 約120人が参加した看護体験では、脈拍や血圧を測るバイタルサイン測定のほか、臓器が描かれたTシャツを使った身体観察を実施。目隠しでの車いす操作、シリンジを使った栄養剤の準備、おむつ装着体験など、医療現場の実際を知るプログラムが並びました。職種ごとのユニフォームを身にまとった生徒たちは、「気持ちが引き締まる」「格好いい!自慢したい」と笑顔を見せました。
大人用おむつを着用した生徒たちは、その違和感を身をもって実感。指導にあたった看護師は、「患者さんのつらい思いを想像し、心を寄せることが大切です」と医療者としての心構えを伝えました。 参加者からは、「目隠しをして車いすに乗ると本当に怖かった。患者さんへの配慮の大切さを実感した」「医療技術だけでなく、心のサポートや丁寧なケアが重要だと気づいた」といった感想が寄せられました。 アンケートでは参加者のほとんどが「とても満足」と回答し、さらに約3割が「奨学金制度に関心がある」と答えるなど、高い関心がうかがえました。
3年目を迎えた今回の企画では、勤医協札幌看護専門学校とも連携を強化。花田未希子副校長が函館市内や周辺の高校を訪問しました。 干場勇宣副教務主任は、「参加者がとても元気で、集中して取り組む姿が印象的でした。仕事の魅力を直接伝えることができ、本校を知ってもらう絶好の機会になりました。将来の看護職や民医連の後継者づくりにつながっていくことを期待しています」と手応えを語りました。