現場から

地域の担い手に 9校82人が医療 介護職を体験

2020年8月14日

道東勤医協 医療・介護お仕事フェスタ

看護師たちが血圧の測り方を教えながら、進路相談にも応じました。

 道東勤医協で8月1日、医療の仕事に興味をもってほしいと、「医療・介護お仕事フェスタ」が開催され、82人の高校生が参加。新型コロナウイルス感染防止対策をしながら賑やかに交流しました。(渋谷真樹・県連事務局)

 

 釧路市と釧路管内の高校へ「フェスタ」の案内を送ると、9校から80人を超える医療・介護職を進路に考えている生徒からの応募が寄せられました。
 川嶋真希子副総看護長は、「コロナ禍の大変な中ですが、できるだけ多くの生徒の職業選択のお手伝いをしたいと思って企画しました」と話します。例年は院内で患者さんとふれあう機会を設けていましたが、今回は中止に。参加者を前半と後半に分けて「密」になることを避け、体温測定をするなど対策しました。


仕事の魅力を伝え


 講演した石川晶医師は、重い病を抱えた患者さんを医療・介護従事者が援助して、息子さんの結婚式をあげた感動的な映像を紹介。「医療技術は常に進歩しているので、習ったことが最新の医療ではありません。また、薬を正しく飲める人もいれば飲めない人もいて、最善の方法をみんなでいっしょに探していきます」と、仕事の魅力や面白さを伝えます。生徒たちはマスク越しに驚いたり笑顔をみせながら真剣に聞きました。釧路明輝高校の生徒は「医療の仕事はたくさんの人間ドラマにふれるものと感じました。将来のためになる話が多く、参加してよかった」と感激しました。


「楽しく学んだ」


 医療体験は2つの大きな会議室に、専門職(医師・薬剤師・看護師・放射線技師・リハビリ技師・臨床検査技師・管理栄養士・介護福祉士・社会福祉士・医療事務)ごとにブースを設け、液体飲み薬の調合や血圧測定、顕微鏡を使った検査などを体験してもらいました。参加者は15分ごとに興味のあるブースをまわって説明を聞きました。
 釧路江南高校の生徒は「調剤体験でボトルの口をつけないように入れるのが難しかったけれど、楽しく学ぶことができました。進路を決めるうえでとても参考になりました」と話します。医療事務をめざしているという釧路商業高校の生徒は「考えていたよりも多くの知識が必要だと思いました。『患者さんからありがとうと言われることがやりがい』と聞いて、接客のバイトをしている自分と同じだと思いました。実際の医療器具や心臓エコーの動画などをはじめて見て感動しました」と喜びました。看護師をめざしている釧路江南高校の生徒は、「脈打つ音を聞きながら血圧の測り方を学びました。他の職種も幅広く知ることができました。また機会があれば参加したい」と話します。
 この春入職した看護師の小林淑乃さんは、「初めて血圧を測る人に、どのように教えるかという学びにもなりました。将来、後輩が入ってきたときにも優しく教えたい」と話します。
 石川医師は、「短い時間でしたが、このイベントが進路を選ぶ良い機会になって、今日出会った人たちが将来医療現場で働いてくれると嬉しいですね」と話します。


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