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もっと矢臼別を知りたい
道東勤医協 若手職員が矢臼別の軍事演習を監視
道東勤医協 若手職員が矢臼別の軍事演習を監視
6月28日~7月1日 にかけて、陸上自衛隊と米陸軍は、国内最大規模の共同実働訓練 「オリエント・シールド21」の実弾訓練を矢臼別演習場で実施。矢臼別演習場内の川瀬牧場での訓練監視行動に、道東勤医協釧路協立病院の若手事務職員5人が参加しました。
「年々訓練が高度化してきていて、自衛に必要なレベルを超えている」(監視本部長・山本隆幸さん)、「平和憲法がないがしろにされ、戦争できる国に向かっているようだ」(矢臼別平和委員会・森高哲夫さん)が話すように、今回の訓練では初めて最新鋭の米陸軍の高機動ロケット砲システム(HIMARS)が持ち込まれました。陸上自衛隊も多連装ロケットシステム(MLRS)の実弾射撃を実施。4日間で84発が発射されました。
参加した5人はストップウオッチを手に、着弾までの時間測定や発射弾数を数えました。鎌田依織さんは、「すさまじい音に驚きました。訓練だとわかっていても何が起こるか分からない。地元の方たちの不安や緊張恐怖の中で暮らしていることを実感しました」。岡田結さんは、「私たちの世代が平和を訴えていきたい」と決意を語りました。
森高さんは「若い職員のみなさんが監視行動を共にしてくれたのは大変良いこと。矢臼別の歴史と現状を知り、平和憲法の偉大さを意識してくれたら嬉しい」と話しました。
「疑問を追求して」
7月15日には、別海町議会議員で矢臼別平和委員会事務局長を務める中村忠士さんと、監視行動に参加した事務職員によるオンライン対談がおこなわれました。
職員からの「もっと矢臼別の歴史や平和について知りたい」という声によるもので、中村さんが質問に答え、思いを語りました。
「愛する地域で愛する人々に囲まれて、仕事や趣味に励む、そういう普通の暮らしを大切にしてほしい。みなさんが疑問に思ったこと、おかしいと感じたことをうやむやにせず、納得できるまで追究してください」。
参加した職員は、「矢臼別のたたかいを聞いて、今の環境が当たり前ではないことを実感しました」「今後も矢臼別に足を運び、平和を求めていきたい」と感想を語りました。
(『道東勤医協友の会ニュース』464号を再編集して掲載)