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子どもの医療費無料化めざす 北海道ネット結成

2017年7月27日

 子どもの医療費無料化を求める北海道ネットワークの結成集会が722日におこなわれました。結成に当たって、道内の小児科をはじめ医療関係者、育児に関わる団体や弁護士が呼びかけ人となりました。

 講演した札幌学院大学の大澤真平教授は、北海道の子ども生活実態調査によって、多くの家庭がぎりぎりか、赤字の生活であることが明らかになったと報告。

 また、経済的な理由で子どもを受診させられなかっただけでなく、保護者が受診できなかったと答えた割合が高い調査結果について「子どもの医療費の無料化は、子どもが医療を受けられるようになるだけでなく、保護者も受診できることになる」と指摘しました。

 リレートークでは、菊水こども診療所の助産師・神尾智予さんが、親の経済的事由で子の治療中断を招いた事例を紹介。「4年前に大阪から札幌に来たが、子どもの医療費がかかり驚いた」と自身の体験も語り、医療費無料化の必要性を訴えました。ポプラ保育園園長の樋口厚子さんも園児や保護者の実態を報告しました。

 菊水こども診療所の岡田靖所長などを同ネットワークの共同代表に選出し、道知事に対して、中学卒業まで通院・入院の子ども医療費の無料化(現物給付)を求める署名にとりくむことなどを確認しました。

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