ムーヴメント

「平和とは」真剣に議論

2017年7月27日

シリーズ 医学対なう
全国で「医学生のつどい」開催

 今回は、「民医連の医療と研修を考える医学生のつどい」を紹介します。


 62425日、「民医連の医療と研修を考える医学生のつどい」が広島県で開催されました。年4回、約200人の医学生が全国から集まり、医療や社会問題、平和などの分野で学習して他職種や友の会の方々と交流します。毎回、全国各地で開催され、医学生が主体となって運営します。

 初日に講演したケアマネジャーの山田寿美子さんは、ある被爆者が差別によって定職につくことができず、アルコール依存症になり生活が破綻。自宅で亡くなっていた事例を紹介。また、2歳のときに被爆した自らの経験と被爆者に対する差別の状況を語りました。

 次に講演した広島民医連副会長の藤原秀文医師は、「医師・医学生には、兵器がもたらす被害を科学的に理解できる力がある」と述べ、どのような医師になりたいのかを考えるよう呼びかけました。

 2日目は広島平和記念公園の原爆碑をめぐり、72年前の惨禍に想像をめぐらせました(写真)。戦後GHQは、反米感情の高まりを防ぐために核兵器の残虐な情報を隠蔽しました。そのため当時建てられた広島市立高女の慰霊碑には「原爆」の文字を使用せずに原爆で亡くなった少女が表現されています。こうした歴史を学ぶことで戦争の怖さを知りました。

 「つどい」の事務局員として携わった医学生の鳥井沙南さんは、「平和について真剣に考えるほど難しい。平和は何となく存在するものではなく、常に私たちが追い求めていくものだと思います」と話しました。(田口峻・勤医協中央病院)

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