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「せめて中学までは…」

2017年9月14日

菊水こども診が近隣保育園を訪問
子ども医療費無料化の拡充を求め署名広がる

菊水こども診が近隣保育園を訪問
子ども医療費無料化の拡充を求め署名広がる

署名を呼びかける菊水こども診療所の職員

 「子どもの医療費を、せめて中学校卒業までは無料にしてほしい」という声が広がっています。勤医協菊水こども診療所では、待合室に署名用紙を置き、近隣の保育園を訪問して署名の協力を呼びかけています。
 井下健太事務長は、「私たちの診療所にも、お金がないので受診できないという方が増えているように感じています。札幌市の子ども医療費は、就学前までは外来受診料の助成がありますが、小学生からは大人と同じく3割負担になります。1回の受診で薬代を合わせると2~3千円になるため、お子さんの具合が悪くても受診をためらうこともあるというお母さんもいて、心情を察すると胸が痛くなります」と話します。
 これまでに7つの保育園を訪問しました。署名の目的をお話すると「とても良いことですね」と反応は良好です。さっそく豊平と菊水の保育園からそれぞれ署名が届けられました。
 「子どもの医療費無料化を求める北海道ネットワーク」は2日、札幌市中心街で20人が宣伝しました。小学生や中学生の母親がマイクを持ち、北海道の子ども医療費の助成が他県と比べても低い水準であることなどを紹介し、「こども医療費無料化拡充署名」への協力を呼びかけました。反応は良く、短時間で40筆の署名が集まりました。他県から引っ越してきた小学生と乳児の子をもつ母親は、「以前住んでいた県は中学生まで医療費が無料でした」と言って署名しました。
 同ネットワークは、来年2月までに10万筆を目標にとりくみを進めています。

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