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力になりたい

2017年9月28日

無低制度と戸別送迎を紹介
道北ブロック 地域訪問

 9月から「友の会月間」が始まり、全道で地域訪問などがとりくまれています。道北ブロックでは連日、職員が友の会員と地域訪問に出かけています。21日には職員4人が2組になり、友の会員といっしょに地域をまわりました。(関連記事2面に)



立派な住宅街
 一条通病院の富永基聖さん(事務)、深田良太さん(ソーシャルワーカー)は、友の会の青木猛さんとともに、青木さんが「道北の医療」を宅配している友の会員を訪ねました。整備された公園が点在し、新しく大きな高級住宅が並んでいます。北欧を思わせるその風景に「『困っていることはありませんか』とは聞きにくい雰囲気ですね」と富永さんも思わず呟きます。しかし、悩んでいる人がいるかもしれません。深田さんは初参加、富永さんは2回目の訪問行動ですが、勇気を出して声をかけました。
 「こんにちは!勤医協です」。無料の送迎バス運行を始めたことや、医療費の負担が大変な方のために無料低額診療制度があることを紹介しました。ほとんどの方が「ご苦労さまです。困ったことは今のところはありません」とにこやかに対応してくれました。本人やご家族だけでなく「地域に困っている人がいたら教えてください」と伝え、パンフレットを渡しました。


環境が異なる地域
 「気になる人たちがいるので行ってみましょう」と青木さんが案内したのは、エレベーターのない5階建て、築30年の市営団地です。ここには多くの高齢者が住んでいるといいます。
 階段を登ると若い職員でも息が切れます。「目が悪いので、すぐそこの病院にもお金がかかるけれどタクシーで通っています」と、玄関で対応してくれたAさん。困っていることを尋ねましたが、「今は大丈夫です」と答えます。しかし、よく聞くと「主人が病気で寝込んでいる。低い年金が下がるばかりでこれから暮らしていけるか心配」と不安を語りました。
 「夫の介護が大変」と話すBさんは、「老人ホームで介護させたいけれど、お金がないからデイサービスに通わせている。その間に私も横になりたい。でも家事があるから休めないわ。少しムリをすると疲れるの」とため息をつきます。無低制度を紹介し、いつでも力になりますと伝えました。


「格差」を実感
 訪問行動を終えて青木さんは、「老々介護をしている世帯が多く、勤医協に期待を寄せていることが分かりました。経済的には豊かでも、老々介護の不安は誰もが感じるのではないでしょうか」と話します。
 生活環境の違いを目の当たりにした富永さんは、「道路一本をはさんだだけで別の国に来たかのような雰囲気で、生活環境の違い、格差があることを実感しました。戸建と団地の方が交流することはほとんどないように思います。近くてもお互いの生活状況が見えにくいのではないでしょうか。『日本の縮図』を見たような気がします」と話します。
 道北での訪問件数は25日までに500件を超えています。「これほど早い行動の広がり方は初めて」と道北勤医協の樋原義人さん。10月には美瑛町や和寒町を初めて訪問することにしています。

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