ムーヴメント

立ち止まって考える

2017年12月7日

ケアワーカー交流集会ひらく

ケアワーカー交流集会ひらく

普段は話しにくい悩みも出し合いました

 北海道民医連ケアワーカー委員会が主催する「ケアワーカー交流集会」を2日に開催。「倫理問題をみんなで考えよう!」をテーマに75人が全道各地から集まりました。
 「介護現場の倫理問題を考える」をテーマに講演した認知症指導者の宮崎直人さん(グットライフ総合施設長)は、具体的な事例を交えて倫理の基本的な考え方を語りました。30年以上前の介護施設の状況を写真などで紹介し、「いま考えると虐待と思われることをやっていた。そうした行為を『みんなやっているから良いだろう』と流すのではなく、きちんと立ち止まって考える。すぐに答えが出なくてもみんなで考えるプロセスが大切」と指摘しました。事例検討では、「おむつを使う状態ではないが、本人が希望している場合は使っていいか?」という問いに、参加者が真剣に対応を考えました。
 また、全道で介護職が中心に実施している介護ウエーブのとりくみを報告。介護福祉士会からの署名を1800筆以上集めたとりくみや、北見市で多くの事業所と協力して、市議会へ意見書を提出し採択された経験、1ヶ月以上も継続したスタンディング行動などが報告されました。
 グループワークでは、自分たちが感じている介護現場の倫理問題を、各自で事例を出し合い検討しました。日頃は話し合えない職場の悩みについて交流することで、「話せなかったことが話せてスッキリした」「一人で抱えずチームで考える大切さを学んだ」などの感想が寄せられました。



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