ムーヴメント

美しい海を壊すな

2018年7月12日

沖縄・辺野古支援連帯行動
道民医連職員が辺野古新基地建設に抗議
「何を護っているの?」と怒り

船上からプラカードを掲げて新基地建設工事に抗議=21日、沖縄県名護市
 沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設作業がすすめられるなか、キャンプ・シュワブゲート前と海上には連日多くの市民や支援者が集まり「きれいな海を汚すな」「工事を中止せよ」と抗議を続けています。6月20~22日、全日本民医連の第43次辺野古支援連帯行動に北海道民医連から4人の職員が参加しました。(西浦博美・県連事務局)


海上から抗議
 「埋め立て工事は今すぐやめろ!」私たちは船上からプラカードを掲げ、怒りの声をあげました。
 6月21日、キャンプ・シュワブの対岸から船に乗り、海上から抗議をしました。班ごとに抗議船へ分乗し、カヌー隊が先行してオレンジ色のオイルフェンスに向かうと、すぐに海上保安庁の監視ボートが駆けつけました。ヘルメットにサングラス、黒い潜水服で装備した海上保安官と対峙すると、威圧的な視線を感じ、緊張が走ります。
 オイルフェンスを超えようとするカヌー隊にも即座に海上保安庁のゴムボートが寄ってきます。海上には民間警備会社の船や、地元漁民の船も浮かんでいます。基地建設に反対する人々を監視、妨害するために国が雇っている船です。血税を投入して沖縄県民、日本国民を分断する安倍政権の本質がみえます。
 参加者は、この海上行動が最も衝撃的だったと口をそろえます。
 土橋由輝奈さん(西区病院・言語聴覚士)は、「美しい海の中にコンクリートブロックが投入され、積み上げられる様子に悲しくなりました。海上保安庁の方は何を護衛しているの?海を守らなければならない立場なのに、汚すことに加担しているなんて。実際に見なければ感じることができない強い憤りを覚えました」と怒ります。
 久末美波さん(月寒ファミリークリニック・事務)は、「工事をすすめる人たちは、美しい海を汚すことに何も抵抗を感じないのだろうか、守りたいという気持ちはないのか。投げ込まれたブロックの下には、ジュゴンやたくさんのサンゴが生きています。長い間沖縄の方が大切に守ってきた海を壊すなんて。心が痛くなりました」と嘆きます。
 菅原壮太さん(菊水ひまわり薬局・事務)は、「緊張と驚愕の連続でした。私たちの生命・財産を守る立場の公務員が、憲法で保障されている正当な抗議活動を力づくで抑え込むという真逆の行動に言葉を失いました。フェンスの奥では私たちの抗議を無視するかのように基地建設工事がすすめられていました。私たちは沖縄の人々の力になることができたのだろうか。この事実を必ず広めていきたい」と決意を話します。
 大浦湾は数年前までマリンブルーの美しい海が広がっていたといいます。しかし私たちの目の前には、いくつものクレーンが立ち並んでいます。県民の意思を無視して日米軍事同盟を優先する安倍政権と、平和と自然を大切に思う人々の対立の場になっています。


工事は止められる
 海上行動の対岸には、抗議活動を5177日も続けているテント村があります。そこから望む辺野古の海は穏やかで、暖かく心地よい風が吹いていました。
 テント村の男性は、工事の状況を説明します。「8月にも護岸に土砂を投入し、埋め立ての既成事実を作ろうとしているが、粘りづよい抗議行動によって工事の進捗を遅らせている。米軍や日本政府は『普天間基地の危険性を除去するために必要』というが、実際は1966年に新基地として計画がスタートしている。『負担軽減』なんて詭弁だ」。
 工事は前名護市長、翁長雄志県知事の行政権限と市民のスクラムで大幅に遅れており、護岸工事は総延長7キロメートルのうち数百メートルしか進めさせていません。


「民主主義がへし折られた」
 20日には学習会がおこなわれ、稲嶺進前名護市長が講演しました。
 稲嶺さんは市民とともに体を張って「辺野古の海にも陸にも基地を作らせないたたかい」を続けてきましたが、名護市長選挙では自民党に公明、維新が加わり、100人を超える国会議員が応援に入りました。関連企業を締め付け、公明党はレンタカー200台で期日前投票を組織。さらに、辺野古基地問題を口にしない「争点隠し」が徹底されました。安倍政権・官邸主導の人と金を投入した異常な選挙に対し、地元紙は「民主主義がへし折られた」と批判しました。
 11月に予定されている沖縄県知事選でも安倍政権は、国いいなりの知事を誕生させようとしており、稲嶺さんは「絶対に負けるわけにはいかない」と力を込めました。

安倍政権を
終わらせよう
 県民の声を無視するかのように沖縄の自然を破壊し、米軍との軍事同盟強化をすすめる安倍政権を追い込むためには、今とりくんでいる3000万署名を前進させることが大きな力になります。今後の支援行動に参加し、感じたことを広めるとりくみも重要です。
 参加者の土橋さんは、「今回見聞したことを伝えていくことが私の役割ですが、やはり実際の地に立たなければ感じられないことがたくさんあります。一人でも多くの方に参加していただきたい。みんなで沖縄を支援していきましょう」と呼びかけています。

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