ムーヴメント

子どもの貧困を学ぶ

2018年7月26日

道民医連 医学生ミーティング

学習講演後に感想交流する参加者

 道民医連は、医学生が医療・社会問題などについて学び交流する企画「医学生ミーティング」を毎月1度開催し、毎回10人ほどが参加しています。学習テーマは医学生の希望を取り入れて企画しています。今年度4回目となる11日のミーティングには8人の医学生が参加ました。

 勤医協札幌病院小児科科長の岡田靖医師が「診察室からみえるこどもの現状~こどもの貧困と健康、私たちにできること」をテーマに講演しました。
 「絶対的貧困」と「相対的貧困」の違いを説明し、診察室で気づいた事例を交えながら親の健康状態や就労状況などの特徴を紹介。「日本の子どもは相対的貧困のため目に見えにくい」「子どもの健康格差が広がっていて、それは出生前の環境から始まっている」と指摘しました。
 「貧乏は循環するんです。その循環を断ち切るには教育しかないと、私はやかましく言ったんです」というビートたけしの母親の言葉
や、「貧困の連鎖を断つには親も子どもも『自分は大事にされた。生きていく価値がある』と思えるような支援が必要」という長島香医師(札幌病院)の言葉を紹介しながら、医療者や医学生にどんなことができるか考え、議論するよう呼びかけました。
 岡田医師を交えた感想交流で学生たちは、「小説に出てきそうな衝撃的な事例ばかりで驚いた」「貧困はお金の問題だけでなく意欲の格差につながると聞いて、解決しなければならないと思った」「医師になったときに、病気以外の困難を抱える患者さんにどのように接していくべきか考えさせられた」「風俗店がセーフティーネットにもなっているという話が気になったので状況を知りたい」「医学部に通っている学生は恵まれた環境にいる人が多いと思う。困難を抱えている患者さんのことをどれだけ想像できるかが問われている」などの感想を出し合いました。
 今回の学びを活かして、今後はこども食堂に参加するなど現場から学び、より深められるとりくみにしていきたいと思います。
(山本将太・県連事務局)

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