ムーヴメント
これ以上何を節約するの?
2018年10月25日
生活保護費 10月から引き下げに怒り
生活保護費 10月から引き下げに怒り
10月1日から、生活保護費が引き下げられました。今回は3年間で最大5%の引き下げで、保護利用者の約3分の2の世帯が引き下げになります。2013年からの3年間の引き下げと合わせると最大15%の引き下げになり、生活保護利用者から不安と怒りが広がっています。
「生活保護制度を良くする会」は10月1日に記者発表をおこない、今回の引き下げに何の根拠もないこと、引き下げが国民全体のくらしの地盤沈下につながることを告発(写真)。2人の生活保護利用者が「2013年から3年間で6・5%引き下げられた時、食事や入浴の回数を減らし、衣類等はリサイクル品を利用。食料品は値引き品などを買うなど節約しています。なのに、これ以上何を削ればいいの?」「月に千円ちょっとの引き下げでも苦痛です。引き下げを止めてほしい」と訴えました。特にこの冬は灯油代の高騰が予想され、健康や生命が脅かされる危険があります。
「良くする会」の呼びかけに応えて、不服審査請求を決意する人が増えています。
10月1日に厚別区でおこなわれた宣伝署名行動では、生活保護利用者が「私は1000円ちょっと減らされていて生活が大変になっている」と署名。不服審査請求について説明すると、「減額がさらに3年も続くなんて知りませんでした。私も審査請求したい」など、この日だけで3人が申し込みました。
道生連は、会員からの「段階的に引き下げている間にその生活に慣れろということ?」という怒りの声とともに、各組織で再審査請求の手続きをすすめています。「良くする会」では北海道で1000人以上をめざして11月22日に集団不服審査請求をする予定です。