ムーヴメント

地域と職場の事例を共有

2018年11月22日

オホーツク勤医協 社保委員会で事例検討
大切な情報交換の場に

 オホーツク勤医協では月に1回、社保委員会を開催しています。委員は病院の各セクション、各介護事業所から1~2人を選出しています。委員会では学習会や街頭宣伝のとりくみ状況の確認のほか、職場から事例を提供してもらい、検討会をおこなっています。
 事例検討をするようになったのは、2014年からです。それまでは読み合わせなどの学習が中心でしたが、患者・利用者さんの事例を通して多くのことを学べるのではないかと提案され、始めました。
 事例はセクションの持ち回りで寄せてもらい、事例をもっていない場合は、「新薬はなぜ高いか」「制度の概要」などをテーマに学習しています。


患者の希望を聞き
地域で環境を整備
 前回おこなわれた事例検討は、病棟職員から事例が報告されました。
 2013年に妻が亡くなってから独居生活をしているAさん(90代・男性)。キーパーソンは長女、次女ですが道内にはいません。3ヵ月ほど前、ネジの錆を取ろうとバーナーを使用していたところ、着衣に着火して両手と顔面に火傷を負ってA病院に入院。その後北見医院に転院し、退院可能になるまで回復しました。しかし、転院前に入所が決まっていた老人ホームを本人が拒否し、家族の説得にも応じませんでした。本人は「自宅へ帰りたい」と強く希望しています。自宅は中心街からかなり離れ、介護タクシーは圏域外、緊急通報システムも配備されていません。そこで、患者さんが自宅で安全に暮らしていくために、市役所や社会福祉協議会、警察、地域包括センター、介護系職員などから多くの人が集まって地域ケア会議をおこない、環境の整備をすすめています。
 この事例を通して委員会では、「高齢化が進む中、このような事例はますます増える。本人の希望を叶えるには多職種が連携して、地域のさまざまな方の協力が必要だ」という話になりました。


連携の必要性を実感
 事例検討会では、すぐに解決ができず、社保委員会としてどのように考えるか悩むこともあります。しかし、他の職場の様子や困っていることを共有でき、地域と関わることの必要性が見えてきます。
 これからも社保委員会でさまざまな事例について検討し、各職場と地域の状況を共有したいと思います。医療費や介護の負担金を払えない方の事例も紹介されています。社会保障の改悪を許さず、誰もが安心して生活できるまちづくりにつなげていきたいと考えています。(柄澤睦美・オホーツク勤医協)

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