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人口減少でも会員拡大

2019年1月1日

江差健康友の会  町民の約3割が会員に

江差健康友の会のすき焼き交流会=2018年6月

 江戸時代から北前船とニシン漁で栄えた江差町。1960年代には1万6千人近くいた人口は7700人と半減し、高齢化も深刻です。江差健康友の会は生活支援のとりくみを広げようと、町民の30%にあたる2350人の会員を組織しました。(木幡秀男・県連事務局)


「助け合い活動」開始


 「江差の若い人たちは働き口を求めて函館や札幌に行ってしまい、高齢者が残る典型的な過疎のまちになりつつあります。年間50人も減少するまちで会員をどう増やしていくかが大きな課題です」と江差健康友の会会長の片石久美子さんは話します。
 江差友の会では、生活支援が必要な人を支えるとりくみとして「助け合い活動」を2000年に開始しました。その活動を引き継ぐかたちで2003年、前友の会会長の水野浩さんが「NPO南桧山在宅福祉支援ゆい」を立ち上げました。


バス利用者に呼びかけ


 「ゆい」では主に、ミニデイサービス、外出支援サービス、除雪サービス、配食サービスを実施。江差診療所との委託契約で送迎バスも運行しています。ミニデイは月4回実施し、年間600人が利用。外出支援は200人、送迎は1600人に上ります。除雪サービスは町からの委託も受けて36人が利用しています。他にも通院用のバスはありますが、「江差診療所のバスは自宅玄関まで迎えに来てくれる」と喜ばれています。
 「『ゆい』の利用者に呼びかけて、友の会に入ってもらうこともあります。今では地域のケアマネ、町の福祉課、檜山振興局からも利用者の依頼があります」と片石さん。


会員の葬儀で遺族が入会


 江差友の会では敬老の日に、80歳を迎えた方を訪問してお祝いのお饅頭を届けています。また、亡くなった会員の葬儀にお悔やみ文書とろうそくセットをお渡ししています。弔電とともにお悔やみの文書が披露され、遺族から「地域の支えがあって暮らしていたのですね」と感謝され、遺族が入会してくれるなど、新たなつながりを生んでいます。
 こうしたとりくみや、診療所・事業所の職員も患者・利用者さんに声をかけて会員拡大をすすめ、昨年、人口の30%の友の会員目標を達成しました。
 全道で友の会の担い手不足や会員の高齢化が課題になっていますが、江差友の会も同じです。「20人以上会員拡大しましたが、10人がまちを離れ、10人が亡くなり、プラスマイナス0という年も珍しくありません」と片石さん。それでも、安心して暮らせる地域づくりに向けて、江差健康友の会のとりくみを続けていこうと前を向いています。

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