ムーヴメント

ここに来たら笑えばいい

2019年1月1日

みんなの居場所づくり
釧路鳥取支部 健康サロン童顔

みんなの居場所づくり
釧路鳥取支部 健康サロン童顔

笑顔で全身を動かす参加者

 道内各地で「居場所」づくりが広がっています。釧路市内にある、道東勤医協友の会鳥取支部のサークル「健康サロン童顔(えがお)」を紹介します。


 「わっはっは」室内に笑い声が響きます。「健康サロン童顔」は2016年11月に発足しました。月2回、午前10時から2時間、地域の老人福祉センターで例会が開かれています。名称は文字通り、子どものような笑顔になれるサークルにしたいと名付けました。毎回20人前後が参加しています。
 サロンのはじめにラジオ体操をします。「ほ~ら~いくざ。第一番だぞ、みんな笑ってやるべっかな」という方言版のラジオ体操のCDを使い、楽しい方言にみんなで大笑いしながら体を動かします。
 口を大きくあけて、「ふるさと」「もみじ」「幸せなら手をたたこう」などの懐かしい唱歌や歌謡曲を歌いながら手足を動かしました。
 そして、「まちがいさがし」など脳トレゲームや、ヨガ、ストレッチをします。立って動くことが大変な人もいるので、座りながらできることを中心にしています。寒くなる季節には「インフルエンザ」などをテーマにした医療懇談会をしています。
 飲物やお菓子を食べながらのおしゃべりタイムはテーマを決めず、参加者の好きなことをしゃべります。


気楽に、楽しく


 道東勤医協友の会ニュースや鳥取支部ニュースの告知をみて、友の会員以外も参加しています。月500円の参加費でお茶やお菓子、ゲームの材料を揃えています。
 副支部長の丸山義彰さんは、「新聞で『2025年に65歳以上の5人に一人が認知症になる』という記事を見て、他人ごとではないと思いました。高齢になり、体を使う運動が厳しくなる人もいます。気楽に井戸端会議のように集まって健康づくりやおしゃべりをしながら、そこに行くだけで楽しくなる居場所を作りたかった」と話します。
 サロンのサポーターは、丸山さんが参加した社会福祉協議会の「ご近所ボランティア講座」などの仲間に声をかけました。みんなで楽しめる企画を考えています。「『簡単だ』『難しい』という言葉はやめて、参加者に覚えることの楽しさを味わってもらうことを重視しています」と丸山さん。
 参加者は、「ここに来たときだけだもな~、ハハハと腹から笑うのは」「ふまねっとは間違えても怒られない。笑えばいいだけなの」と喜んでいます。身なりを整え、お化粧をして外出することも楽しみのひとつになっています。

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