ムーヴメント
真実を知り、行動へ
原水禁世界大会・広島で開催
原水禁世界大会・広島で開催
原水爆禁止2024年世界大会が8月4~6日、広島をメイン会場に開催され、全国からオンラインあわせて5千人以上が参加。道民医連職員35人、友の会5人、北海道全体で90人が広島に集いました。
大会初日の開会総会では、17ヵ国から参加した代表の方々と、全国各地からの参加者がブロックごとに紹介されました。
沖縄県の代表は、米兵による性暴力事件の被害者の親の思いを紹介しました。広島県からは、呉市で日本製鉄の製鉄所跡地を防衛省が買収し、新たな防衛拠点をつくる計画がすすめられていることが紹介され、市民から「呉を軍用基地にさせるな」と、デモなどの運動が起こっていることが報告されました。
2日目は各国の核廃絶運動について交流するフォーラムや、平和や原発をテーマにした分科会、自衛隊基地や遺跡をめぐる「動く分科会」がおこなわれました。
分科会「青年のひろば」には多くの青年職員が参加。ニューヨーク州立大学で青年活動をしているレックス・アレックスさんは、ガザに連帯する運動を紹介。平和活動をすすめるうえでの3本柱として「知識を得ること」「真実をみつめること」「行動すること」と訴えました。東区ひまわり薬局の大内翔貴さんは、「今回の大会で3本柱の2つは得ることができました。次は行動することです」と決意しています。
動く分科会で「岩国基地調査行動」に参加した菊水ひまわり薬局の澤野真優さんは、「米軍基地の広さや戦闘機の騒音の酷さを知ることができました。住民の暮らしに影響が出ていることを考えると、基地は必要ないと思いました。帰ってからも今の思いを忘れず、原水禁世界大会に参加できなかった人に共有していきたい」と感想を寄せています。
大会終了後、参加者の多くが広島原爆資料館を見学しました。札幌白石健康友の会の千葉ひとみさんは「原爆で亡くなったあどけない子どもたちの写真、燃え尽きた服やカバン、焼け残った本などをみて、苦しくて苦しくて涙が出てきました。日本政府はなぜ核禁止条約に署名できないのか、なぜ戦争を繰り返さないための努力をしないのかと、怒りがこみ上げてきました。国内外のとりくみを聞いて、私ももっと頑張ろうと思いました」と決意をあらたにしました。
大会後に広島民医連職員の案内で広島平和公園にある慰霊碑や記念碑めぐりをした釧路協立病院・事務の鍋田聖華さんは、「たまたま自分だけが生き残ったという被爆者の手記を読みました。誰にも言いたくない、辛いことを書き残してくれたおかげで私たちは知ることができます。今まではスタンディング行動に参加することに恥ずかしさもあったけれど、声をあげなければ届かないと広島に来てわかりました」と話しました。
北海道保健企画の山本佳世さんは、「広島に来るまで原爆についてほとんど知りませんでしたが、参加者の話を聞いて、もう二度と戦争をしないように署名活動などに参加していきたいと思いました」と感想を寄せています。山本さんは早速、8月15日の終戦の日宣伝に自主的に参加しました(3面に記事)。多くの参加者が感想文で「これからはすすんで行動をしていきたい」と決意をしています。