ムーヴメント

「水俣病は終わっていない」

2019年6月13日

熊本県水俣市
全日本民医連第1回社保セミナーに道民医連職員が参加

水俣病慰霊の碑を訪れる参加者

 5月25~29日、熊本県水俣市で全日本民医連主催で「第1回社保セミナー」が開催され、北海道からは勤医協中央病院薬剤部の相馬貴史さんが参加しました。報告を紹介します。


 セミナーのテーマである「水俣病」は、学生時代に習った程度しか知りませんでしたが、今回参加して水俣病の知識が深まりました。
 両親が水俣病患者という水俣協立病院・元総師長の山近峰子さんは、水俣病患者の家族に対する差別や、水俣病患者に看護師として関わった体験を語りました。父親が水俣病を患って仕事を失ない、生活が困窮した話には心が痛みました。
 ノーモア・ミナマタ第二次国賠訴訟原告団長の森正直さんの「水俣病は終わっていない」との訴えが印象的でした。現在の患者は劇症型ではないため見た目では分かりにくいけれど、幼いころから症状に苦しんでいる人が多いといいます。
 フィールドワークでは水俣病慰霊の碑などを見て説明を聞き、認定基準の矛盾や企業の地域に対する影響力の大きさを知りました。
 水俣市にある在宅総合ケアセンター協立の看護師、中村祐介さんの講演では、「必要なときに必要な医療を提供することが大切」と改めて感じました。
 今回のセミナーの参加受講者32人のうち事務が20人、医療技術職は少数でした。患者さんの問題を聞き取ることから社会保障活動は始まると思います。実際に学べる機会には、ぜひ多くの職員が参加することを願っています。参加して、生涯学び続ける努力を怠ってはいけないと改めて感じました。

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