ムーヴメント

格差という病に挑む

2019年6月27日

「マーモット先生と語る会」に医学生が参加

マーモットさんの著書

 6月15日、日本HPHネットワークに関わっている医師が呼びかけ人となり、東京・順天堂大学で「マーモット先生と語る会~格差という病に挑む」が開催されました。全国から多くの医学生・研修医が集い、北海道からは7人の奨学生が参加しました。


 講演では、順天堂大学の医学生が「基礎ゼミで学んだSDH(健康の社会的決定要因)」について報告し、若手医師からは「日常診療におけるSVS(ソーシャル・バイタル・サイン)の実践、健康格差の研究報告」がおこなわれました。
 最後に、「健康と格差」の著者、ロンドン大学教授のマイケル・マーモットさんが講演しました。マーモットさんは、社会の不公平が健康の不公平をもたらすことや、権力、資金、資源の不公平が日常生活の状況に不公平を生じさせ、その結果、健康の不公平につながることなどを具体的なデータをもとに紹介。医師・医学生へのメッセージとして、「医師は真実を話す責任があり、借り物の知識で虚偽の話をしてはいけない。人々の信用に応えることと、社会的に恵まれない人々や排除されている人々を助ける立場に立つことが大切である」と訴えました。
 参加した島根大学医学部4年の小内ゆいさん(道民医連の奨学生)は、「健康格差を考えるうえで、平和問題がとりあげられていたことが印象的でした。医師としてこの問題を考え続けることが重要だと感じ、これからも民医連の活動を通じて学んでいきたい。『少数の人に対する公的扶助だとしても、誰もが必要なサービスを受けられるような社会をめざすことが重要』というマーモットさんの言葉を、ずっと心に留めておきたいと思います」と感想を寄せました。(安部智行・県連事務局)

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