ムーヴメント

全国のとりくみを交流

2019年7月25日

札幌で歯科学術運動交流集会ひらく

札幌で歯科学術運動交流集会ひらく

 7月13~14日、全日本民医連第22回歯科学術運動交流集会が札幌市内で「新たな時代へ~人とのつながりが生み出す民医連歯科医療」をテーマに開催され、全国から208人が参加。分科会・ポスターセッションあわせて123演題が報告されました。


 1日目の全体会は、勤医協芦別平和診療所の堀毛清史所長が「健康権を掲げSVSに取り組む無差別・平等の地域包括ケアの実践」と題して講演。民医連の歴史、「健康権」の考えに基づいたチーム医療のとりくみや、誤嚥性肺炎撲滅をめざした実践、生物の嚥下機能について解剖学的な考え方などを、ユーモアを交えて紹介しました。参加者は、「病気の背景には社会問題が深く関わっていると感じた」「『たかが民医連、されど民医連、やっぱり民医連』のフレーズに感動した」と感想を寄せました。
 分科会では、医科・歯科・介護連携のとりくみや、医療の安全性と質の追求・患者サービス向上、経営・事業所展開の挑戦、社保活動など6つに分かれて87演題が発表されました。
 2日目は、4会場でポスターセッションと4テーマでの学習、小講演がおこなわれました。「他職種を知る」をテーマにした小講演では、勤医協中央病院リハビリテーション部主任の東川由季さん、勤医協中央病院栄養科科長の小嶋奈津枝さんが、摂食嚥下障害の入院患者の事例を交え、安全においしく食べられるように多職種で情報を共有した実践を紹介。「認知症をよりよく理解するために」では、特別養護老人ホームもなみの里看護師長の高橋亜樹さんが訪問看護に携わる認知症認定看護師の立場から、認知症患者と家族のケアの事例、関係機関との連携について講演しました。(菅原健太・勤医協歯科)

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