ムーヴメント

韓国の不買運動は安倍政権への怒り

2019年10月10日

伏古10条クリニックで韓国情勢を学ぶつどい

伏古10条クリニックで韓国情勢を学ぶつどい

左手前がファンさん

 9月19日、民医連の集会などで通訳を担当しているファン・チャヘさんを講師に、伏古10条クリニックで韓国情勢を学ぶつどいが開かれました。医師6人はじめ12人が参加して、日韓関係など日頃からの疑問を出し合い懇談しました。

 韓国は戦後日本の植民地支配から解放されても、長年にわたり軍事独裁政権のもとで民主化を求める運動が弾圧されてきましたが、集会や言論の自由などを求める学生らの運動により、国民が政権を選べる時代が実現しました。ファンさんはその歩みを紹介し、アジアの国と交流しながら正しい歴史観を伝えようと奮闘している教師たちの活動を紹介しました。
 「なぜ日本製品の不買運動が起きているのか?」という質問にファンさんは、「日本のおいしいビールが飲めずみんな残念がっている。日本が憎いわけではなく、徴用工問題をはじめ歴史をゆがめる安倍政権への怒りが大きいからだ」と指摘。「韓国民は日韓両国での政治私物化や軍事大国化に危機感を抱いている」とのべ、平和的な関係づくりへの願いを紹介しました。
 参加者からは、マスメディアが政権に都合よく使われ、国民に情報が正しく伝えられない問題、日韓問題の正しい理解などへの思いが語られました。今後クリニックでは、ファンさんが紹介した韓国の歴史を伝える映画の上映会を開くことにしています。(佐藤秀明・勤医協札幌病院)

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