ムーヴメント

生活保護の引き下げやめて

2020年1月1日

全道で913人が不服審査請求

「消費税が10%になり、日用品、交通費などが高くて生活が大変です」「食品はセールや半額のものを買い、日用品も広告の品などで安く買うなど節約を心がけてきました。これ以上、何を節約すればいいのか」「アパートが古くてストーブをつけても寒い。部屋で重ね着して寒さに耐えています。毎年、基準改定で生活は大変になり、困っています。これ以上、保護費を下げないでください」
 10月からの生活保護基準引き下げに反対し不服審査請求した方の手記です。
 12月3日、札幌、小樽、江別、深川、旭川、函館、苫小牧、北見、釧路の9ヵ所で、913件の審査請求書を提出しました。札幌の提出集会には102人が参加し、北海道庁生活保護グループ主幹に638件の審査請求書を手渡しました。その際、「前の裁判が終わっていないのに、引き下げるのは許されません」と言葉を添える方もいました。

 

またまた引き下げ


 安倍自公政権は生活保護基準を、2013年8月から3段階で最大10%引き下げたのに続き、2018年10月から3段階で最大5%の引き下げを決めました。
 昨年の見直しは、一昨年10月からの引き下げに続いて2回目。消費税増税の影響を考慮して1・9%分を加えていますが、増税で相殺され、結局は引き下がっています(生活扶助費分の加算は食料品など軽減税率を加味して1・4%)。
 母子加算も3段階で引き下げられました。1人目の子の場合、改悪前の月2万2790円から、一昨年10月から月2万1400円に。昨年10月からは月1万9900円になる予定でしたが、消費税増税の影響を考慮して月2万300円になりました。それでも1100円の引き下げです。
 今回、不服申請した二人からお話を聞きました。

 


「暖房費を削り、風邪をひいてしまいました」
(40代・男性)
 道外で介護の仕事をしてきましたが、職場のパワハラでうつ病になり退職。故郷の札幌に戻り、生活保護で療養しながら作業所に通っています。10月から生活扶助費が月1280円下げられました。
 札幌に戻った年の冬は寒くて暖房費がかさみました。冬季加算は一人世帯で月額1万2780円。灯油代に満たないときもあり生活費を圧迫しました。この冬は暖房費を節約したため風邪をひいてしまいました。
 本当は、好きな映画を観たりスポーツ観戦をしたいけれど、今の保護費では叶いません。

 

 

「穴のあいた息子のジャージを買い替えたい」
(40代・女性)
 働いていますが給与だけでは暮らせないため、生活保護で補いながら小学生の息子と暮らしています。
 いろいろと節約していますが生活は厳しく、息子が学校で使うジャージは穴があいたままです。買ってあげることができません。息子の将来の夢のためにも大学には行かせたい。今は地域のサッカー少年団に入っていますが、ユニフォームやシューズなどのお金がかかります。進学するための費用も心配です。消費税増税で厳しいのに、生活保護費を下げないでほしい。

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