ムーヴメント

無保険で休日に搬送されたら⁉

2020年1月1日

江別市保護課窓口 「相談に来た日から国保」

 「断らない救急医療」を掲げている中央病院には、札幌市以外からも多くの患者さんが救急搬送されてきます。比較的アクセスの良い江別市もその一つです。10月の休日に、2週続けて保険証のない方が搬送されました。

 家で倒れているところを近所の人に発見されたAさん(60代・男性)は、高度の低栄養状態と診断され入院しました。数年前に会社を退職したあと、国保の加入相談に行くことができなかったといいます。
 Bさん(40代・男性)は、昼は配送、夜は仕分けの仕事をしています。2年前に会社を退職して社会保険の資格は喪失しましたが、ダブルワークで休みもなく、国保加入の相談へ行くことができませんでした。
 いずれの事例も休日に救急搬送されてきたため、ソーシャルワーカーが休日明けに江別市役所へ出向き、救急搬送された日にさかのぼって国保加入できないかと相談しました。国保課の担当者は、「これまで相談に来なかったのは『自己責任』なので認められない。相談に来た日からしか加入できない」といいます。
 休日は国保課の相談窓口も休みなので、札幌市では交渉しだいでさかのるぼことができます。江別市の頑な姿勢に疑問を感じ、後日、改めて国保課を訪ねましたが、回答は変わりませんでした。しかし担当者は、「国保が都道府県化され、札幌市でできることを江別市ができないとなると、サービスの均一化という観点からいうと矛盾ありますよね」とのべています。
 今後もこの問題について、他団体と共同して交渉していく予定です。地域医療構想によるベッドの削減・公的病院の再編統合・国保の都道府県化など地域医療を揺るがすさまざまな事態に対し、現場からの発信が求められています。
(行沢剛・勤医協中央病院医療福祉部部長)

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