ムーヴメント

生活困窮者支援に参加して

2020年1月23日

民医連からボランティア32人

民医連からボランティア32人

医学生による「健康クイズ」

 昨年12月21日、労働と福祉を考える会(労福会)と道民医連による「路上生活者・生活困窮者支援」が札幌市内でおこなわれ、炊き出しに労福会から20人、民医連の職員や医学生、看護学生など32人がボランティアとして参加しました。札幌病院リハビリ部・菅原美和さんの報告を紹介します。


 私は被災者支援に参加したことはありますすが、路上生活者の支援は初めて。今回ぜひ関わりたいと思い、同僚を誘って参加しました。ボランティアは若い人が目立っていました。
 支援に先立って労福会の方から、いくつか注意点が説明されました。「踏み込んだ質問はしないように。終了時間前に会場のかたずけを始めると居ずらくなる人がいる。人が少なくなっても何となく残っている人は何かを相談したいという場合もある」など、参考になりました。
 路上生活者のほとんどが男性で、比較的若い人も多くて驚きました。私たちは、炊き出しの食事を食べるテーブルで世間話をすることになっていましたが、はじめはそこに入っていくことを躊躇しました。若いボランティアたちは自然にその中に入っていきました。
 「散髪の順番が来ない」と大きな声で怒る方もいましたが、すぐにボランティアが寄り添い、なだめていて感心しました。
 私と話していた方は、特に個人的な話はしなかったのですが、いっしょに食事を運んだりリサイクルの衣類を選んだり世間話をしたりするうちに打ち解け、ここに来ている人たちのことを話してくれました。路上生活者にもつながりがあることを知り、やはりコミュニティーがあるのだなと思いました。
 最後に、「いろいろお世話してくれてありがとう」とお礼を言って、名前を教えてくれました。短い時間で信頼してくれて、心が温かくなり、ボランティアの醍醐味を味わいました。また機会があったら同僚を誘って参加したいと思います。

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