ムーヴメント
総合診療の学びを共有
2026年3月27日
GPMECポートフォリオ発表会ひらく
GPMECポートフォリオ発表会ひらく
道内の病院・診療所と連携し、地域密着型の総合診療医・家庭医を養成する拠点「北海道勤医協 総合診療・家庭医療・医学教育センター(GPMEC)」は3月14日、勤医協中央病院で「ポートフォリオ発表会」を開催。医師はじめ職員26人が参加し、総合診療医を志望する医学生や高校生も13人が参加しました。(坂下久実・勤医協中央病院)
ポートフォリオとは、医師が診療で経験した症例や患者との関わりを振り返り、学びや成長を記録・整理したものです。当日は、総合診療医がこの1年間に経験した14の事例や実践を報告しました。
釧路協立病院の渡邊由桂医師は、認知症を抱えながらも「家にいたい」と願う肺がん患者に対し、医療・介護チームが連携して家族の不安に寄り添う支援を行い、家族や孫に囲まれた穏やかな自宅での看取りを実現。妻が「最期まで家でみられてよかった」と振り返るまでを報告しました。
生活背景を踏まえた診療の工夫や包括的な対応、信頼関係の築き方など、総合診療ならではの視点が共有されました。
参加した学生は、「対話を重ねながら一人ひとりに合った医療を行う大切さを学んだ」「患者の背景を大切にし、『患者中心の医療』の重要性を知ることができた」「医師としてのやりがいを感じる瞬間を知り、将来の目標につながった」などの感想を話しました。
渡邊医師は、「日頃の実践や困難事例への関わり、地域医療における持続可能な医療のあり方や活動の広がりへの理解が深まり、現場の魅力を感じてもらえたのではないかと思います。今後も進路選択の一助となるよう関わっていきたい」と話しました。
こうした学びの共有を通じて総合診療の魅力を発信し、地域医療を担う人材の裾野を広げていきます。