ムーヴメント
対話と学びを力に 地域とともに歩む
北海道民医連 第33回定期総会を開催
北海道民医連 第33回定期総会を開催
北海道民医連は4月25~26日、第33回定期総会を開催し、代議員151人、理事および友の会などからのオブザーバー107人が参加。過去最大規模の経営危機と深刻な医師不足に直面したこの2年間を振り返り、全道の事業所・職員が経営改革に挑んできた「底力」を確信に、「憲法をくらしに生かす」運動をさらに前進させる方針を確認しました。
全職員の奮闘で全法人黒字化へ
開会あいさつで鈴木和仁副会長(道北勤医協)は、全道で適正配置の徹底や予算分析など、身を削る奮闘を積み重ねてきた結果、2025年度は全法人が黒字決算となる見込みとなったことを報告。「若い世代との対話がますます重要になっている」と強調し、総会での活発な議論を呼びかけました。
「ケアの倫理」力に
黒川聰則会長は冒頭、この2年間で逝去した職員・関係者に黙とうを捧げました。32期重点課題のとりくみや、「ケアの倫理カフェ」、全道医師会議などの成果を振り返り、「各地の事業所が予算を自分たちのものとして捉え、改善に挑んだ姿に北海道民医連の強さを見た。民主的集団運営は、困難を突破する唯一の道だ」と力強く語り、来年の創立50周年に向けた豊かな討論を呼びかけました。
憲法を守り活かす
小内浩事務局長が運動方針案を提案しました。第1章では深刻な経営危機から得た「赤字慣れからの脱却」をはじめとする6つの教訓を提示。医師減少の実態や、対話の文化を根付かせた「ケアの倫理カフェ」の大きな成果を報告しました。第2章の情勢では、高市自民・維新連立政権による改憲や軍拡、社会保障抑制の危険性を告発し、平和を求める多様な市民運動の広がりを分析。第3章では「地域・市民社会の一員としての役割」「経営危機の克服」「医師・職員不足の打開」を重点課題に据え、平和憲法を守る運動や、世代交代を見据えた職員・医師養成等の方針を示しました。
全体会で22本の発言 対話を軸に経営再建
全体討論は22本、8分散会で165本の発言があり、孤立する高齢者や経済的困窮を抱える子ども、妊婦の実態など、現場の切実な声を共有しました。
「ケアの倫理カフェ」を土台に「対話」を重視する実践が経営改善の力になっていることが報告されました。また、軍拡を進める高市政権への批判とともに、いのちと平和が大切にされる社会をめざし、アピール行動を続ける決意も語られました。
発言では、経営再建や医師・看護師・介護職の不足、地域医療の崩壊への危機感が示され、災害に備えた県連全体の業務継続計画BCP作成や友の会との協力、管理者養成などの課題も浮き彫りになりました。「誰のため、何のための私たちなのか」を問い直し、活動を発展させる決意が込められた討論となりました。
来賓が連帯あいさつ
来賓として2日間で、北海道労働組合総連合議長の三上友衛さん、北海道民医連友の会連合会会長の横山博子さん、日本共産党北海道議会議員の丸山晴美さん、戦争させない・市民の風北海道共同代表の宮田和保さんがあいさつ。それぞれの立場から、民医連と連携しながら暮らし最優先の政治実現へともにたたかう決意がのべられました。
また、25・26年度に入職した研修医が動画で紹介されました。
北海道民医連表彰(藤井敬三賞)は4人が受賞。「外来嚥下造影検査のとりくみ」で受賞した函館稜北病院の言語聴覚士・鹿内俊彦さんが代表してあいさつし、「一人でも多くの患者さんに『民医連でよかった』と思ってもらえるよう努力したい」と語りました。
仲間をいたわり未来へ
退任する役員を代表してあいさつした太田眞智子前副会長(勤医協福祉会)は、経営課題へのとりくみを通じて県連の結集が強まったことを強調。「今後の政策動向は簡単ではないが、歴史の教訓を振り返り、進んでいくことを法人で継承したい。良い形で役割を交代できるよう、今後も北海道民医連の一員として奮闘します」とのべました。
新役員を代表してあいさつした黒川会長(再任)は、困難な2年間をともに乗り越えた仲間への感謝を示し、ケアの倫理と対話を土台にして「あわてず、ぶれず、あきらめず、地域とともに歩み続けたい」と団結を呼びかけました。
閉会あいさつをおこなった菊地憲孝・新副会長(オホーツク勤医協)は、新入医師国試合格祝賀会で、医師と職員が笑顔で歓迎した姿に「愛が溢れていた」と振り返り、「お互いをいたわり、感謝を伝え合えることが私たちの強み。たとえ険しい道のりでも、時に冗談を飛ばしながら歩いていこう」と、仲間とともに歩む未来への夢を語って総会を締めくくりました。