ムーヴメント
札幌に響く不戦の誓い
2026年8月28日
81回目の終戦の日に「赤紙」配布
81回目の終戦の日に「赤紙」配布
強い日差しが照りつける8月15日、札幌駅南口で札幌平和行動実行委員会による「終戦記念日街頭宣伝リレートーク」が開催され、市民団体や医療従事者、被爆者団体から50人が参加。戦時中の召集令状「赤紙(写し)」を道行く人々に手渡しながら、平和への切実な思いを訴えました。
リレートークの冒頭、同実行委員長の伝法谷恵子さん(北海道平和婦人会)は、戦時中に国民の自由や人権が奪われ、国策を批判する者が弾圧された歴史を振り返りました。「二度と戦争を起こさないという誓いから生まれた日本国憲法9条を壊してはなりません。武力ではなく、対話と外交こそが必要」と力強く訴えました。 旭川から駆けつけた「医療九条の会・北海道」幹事長の松崎道幸医師は、現在進められている戦傷者用の大量輸血血液収集システムの構築や、沖縄・南西諸島での自衛隊病院の増設、民間葬儀団体との戦死者処理協定の締結といった動きを医療現場の視点から批判。「いくら医療者が治療を行っても、戦争が起きてしまえば無力です。私たちが準備すべきは戦争ではなく平和です」と語りました。
配布された赤紙を手に足を止める通行人の姿も見られました。40代の女性は、「祖父母から赤紙の話を聞いていたが、はじめて見た。戦争に行った人のことを思うと涙が出る」と話しました。 札幌市在住の被爆者・金子廣子さんは、「戦争を知らない世代がいることに驚いた。将来が心配。多くの人に知ってもらい、よく考えてほしい」と話しました。終戦から81年目を迎えた今、改めて平和の尊さを心に刻む一日となりました。