ムーヴメント

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2021年1月1日

ついに核兵器禁止条約発効へ

ついに核兵器禁止条約発効へ

函館稜北クリニック 
医師 畑中 恒人さん


 2017年に国連で採択された「核兵器禁止条約」に50ヵ国が批准したことで、1月22日に条約が発行されることになりました。2015年のNPT再検討会議・ニューヨーク行動をはじめ、イギリスやモンゴルでのIPPNW(核戦争防止国際医師会議)関連の集会などに精力的に参加してきた函館稜北クリニックの畑中恒人医師の思いを紹介します。


 かつて日本がすすめた侵略戦争により、日本国民を含め、2000万人をこえるアジア諸国民の尊い生命が奪われました。こうした軍国主義国日本が始めた戦争への道の分岐点は、いつ、戦争遂行勢力のどのような意図で起こったのか。その答えは、今まさに目の前で進行中の菅政権による学術会議への攻撃を見れば一目瞭然ではないでしょうか。


核兵器は「絶対悪」
法律に反するものへ


 1月22日に核兵器禁止条約が発効します。人類の生存とは絶対に相いれない「絶対悪」の核兵器が禁止されるのです。核保有国やその支持勢力が何と言おうとも、この条約の発効の持つ意義は格別重いものがあります。
 3年前、セツコ・サーロさんが国連での本条約採択時に「核兵器はこれまでずっと道徳に反するものでした。それが今では法律に反するものです」と述べ、「チェンジ・ザ・ワールド」と世界中の人に呼びかけたシーンが昨日のことのように思い起こされます。
 日本を含め世界各国の世論調査でも核兵器禁止条約を支持する国民の割合が60~70%と高く、ドイツやベルギーのようなNATO加盟国の政権(党)の中からさえも本条約を肯定的に評価する動きが出ています。
 核実験を含む軍事活動によりこの地球の各種野生生物が絶滅の危機に瀕している状況の中、「声を上げれば世界は変えられる!」と環境保護運動と核廃絶運動の共同の行動を呼びかけている人も増えています。
 パンデミックが地球規模で広がる中、人類史上大きな分岐点の真っただ中にあります。今こそ、あらゆる脅威からの自由と世界市民連帯の旗を高く掲げて「声をあげるときです。チェンジ・ザ・ワールド」と。
 今こそ日本政府に、「戦争する国づくり反対」「核兵器禁止条約に賛成を」と訴えましょう。

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